後世に残せる家では耐久性もとても大切にしています。
屋根や外壁などの見える部分の耐久性も大切ですが、さらに大切なのは壁や天井裏などの見えない部分の耐久性だと思います。
(※見える箇所の定期的なメンテナンスも大切です。)
見えない部分なのだから、わかりようがないのではないか。と言われそうです。
しかし、設計の段階にて壁内や天井裏の結露計算をすることによって、結露をするかどうかの確認はできます。
例えば、壁の内部で結露が起こったとします。
結露は基礎と柱を繋げる土台や大切な構造体を腐らせる原因となってしまいます。
また、結露により断熱材の性能が落ちる事さえあります。
住宅の耐久性を考える上で、内部結露は避けるべき事なのですが、
日本の建築基準法では結露計算は義務付けられていません。
むしろ、設計者の中では結露計算を行っている人の方が少ないかもしれません。
耐久性が良くない住宅が長持ちするはずがありません。
しっかりとした建築物理を使うことにより住宅を長持ちさせることが出来ます。
それが住宅に寿命を伸ばすことに繋がっていきます。
2050年のカーボンニュートラルに向けて、今後も住宅産業では省エネ基準の引き上げが予想されます。
2050年はまだまだ先だと思うかもしれませんが、住宅寿命で考えるとすぐそこまで来ています。
今から家づくりを検討する人は、未来の地球や子供たちのためにも数十年後の事を考え判断していかなくてはいけないと思います。
あなたの今の判断が2050年時点で壊されてしまう家になるのか、住み続けられる家になるのかに分かれます。
どちらが未来の地球や子供のためになるのでしょうか。
そのような理由から、後世に残せる家(住み続けられる家)を提案していきたいと思います。