WORLD STANDARD HOUSE世界基準の家

耐震等級3(許容応力度計算)

~災害後も住み続けられる家~

水村建築設計の性能
耐震等級3

耐震等級3について

私は、住宅にとって一番大切なことは耐震性能だと考えております。

耐震性能と聞いて、皆さんは住宅を検討するにあたり優先順位はどのあたりですか。
私の考えを先に言ってしまいますと、耐震等級を最高等級の3にすることにより

  • ①住まい手さんの安全を守る
  • ②地震の後も住み続ける事が出来る

このとても大切な事を実現できると思っています。

日本は、世界の中でも地震の多い国だということは皆さんご存知だと思います。
地震が頻繁に起こり数十年に一度の大震災では数多くの住宅が倒壊や半壊をしています。

熊本地震から学んだ耐震等級の見直し

近年ですと、2016年に発生した熊本大地震が皆様の記憶にあるかと思います。
熊本地震では、震度7の地震が2回も発生し数多くの住宅に被害をもたらしました。
そこでわかったデータがあるので少し説明させて頂きます。

熊本地震が起こるまでは、耐震性能2の住宅でも大地震の際は倒壊や半壊はしないであろうと思われていました。
しかし、耐震等級2の住宅が倒壊した事例が報告されました。

また倒壊はしなかったが、半壊してしまい、もう住めない状況になってしまった報告もされています。

これは、住宅業界では衝撃のニュースとなりました。

熊本地震が起きたのが2016年ですが、2010年に新築された耐震等級2の住宅が倒壊してしまいました。
地震後住み続ける事が出来ないということです。
このような実例により、再度耐震性能の大切さを認識しました。

熊本地震では、耐震等級3の住宅は無被害か外壁や内壁に少しのクラック(ひび割れ)が入った程度の損傷ですんだという報告もあります。

耐震等級の計算方法の重要性

2つの計算方法

  • 許容応力度計算
  • 簡易構造計算(壁量計算)

この2つの計算方法について知っておく事は、とても大切です。

簡易構造計算(壁量計算)

簡易構造計算では、間取りに対して横軸・縦軸での耐力壁の量を計算します。
こちらの簡易構造計算により構造計算した業者さんは、耐震等級3相当という記載方法を使用しているのを見た事があります。
相当とは、なんとも微妙な表現ですよね。しっかりと許容応力度計算をすると耐震等級3をクリアしていない住宅もあるとかないとか...。

許容応力度計算(水村建築設計の計算方法)

次に許容応力度計算について説明します。
建物荷重や積載荷重、地震、風圧に対して柱、梁、耐力壁、基礎を構造計算していきます。
上下階のバランスや平面的なバランスも構造計算します。
こちらの許容応力度計算をした住宅の方が、柱の本数が増えたり、梁の大きさが大きくなったり、基礎の配筋が多くなったりします。

つまり、しっかりと柱1本、梁1本ごとに計算してみると、建物全体としては、耐震等級3をクリアするためには、簡易構造計算よりも構造部材が多くなりコストが多くかかります。

私は家族の命を守り、災害後も住み続けられる家であってほしいと思っています。

許容応力度計算での構造計算をしっかりと行い、耐震等級3の災害後も住み続けられる家を提供し続けたいと考えております。