皆さんはC値(しーち)(cm2/m2)という言葉を聞いたことがありますか。
最近ではハウスメーカーのHPや工務店のHPなどに記載されることも多くなり、聞いたことある人が多くなっていると思います。
C値(隙間相当面積)とは、住宅の気密性能を表す数値のことで、その家の大きさ(面積)に対して、どの程度のスキマが存在しているのかを表した数値になります。
このC値とは小さい数値の方が、気密性能が良いということになります。
簡単な例を示してみます。
一般的な床面積が120m2の住宅があるとします。
全くの隙間がなければ、0cm2 ÷120m2 =0 となりC値は0です
この住宅に60cm2の隙間があったとします
60cm2 ÷120m2 = 0.5 となりC値は0.5となります
※C値0.5というのは分かりやすく例えると、建物全体に対して約ハガキ半分ぐらいの隙間があるということになります。
これは、一般的に言えばかなり良いC値という扱いになります。
しかし、現在の日本ではC値に関する基準がないのも事実です。気密測定を行っている会社の方が少ないと感じます。
C値について少しわかってきたと思います。
断熱性能を表すUA値は住宅の計画の段階にて、あなたの家のUA値はこの値ですよとあらかじめわかるのに対し、C値は実際に建てられた住宅に対して気密測定を行い、実際に測定するという方法でしか正確な数値は分かりません。
つまり、住宅の施工の品質によってかなりの違いが出てくるということになります。
C値が実測でしかわからないのはわかったけれども、なぜC値が大切になってくるのかという疑問も生じてきたと思います。