サッシ施工 高気密・高断熱・長寿命な埼玉県上尾市の超高性能住宅

HEAT20 G3グレードの高気密・高断熱・長寿命な埼玉県上尾市の超高性能住宅。
断熱・気密性能の高い住宅は熱が逃げにくく日射遮蔽などの工夫をしなければ、夏場はかえって暑くなってしまうことも…。
水村建築設計が建てる「後世に残せる家」は日射取得・遮蔽などにも気を遣い、ほんの少し冷房を使うだけで涼しい、ほんの少し暖房を使うだけで暖かい。
冬に関してさらに言えば太陽さえ連日出ていれば、暖房を使わない日も出てきます。
外気の温度が仮に5℃の時に、朝から晴れてさえいれば暖房を使わなくても暖かい家があるなんて想像できますか?
「後世に残せる家」は、そんな超高性能住宅です。

今回はサッシ施工の様子をご紹介いたします。

こちらの写真は、マテックスの担当者さんと一緒にサッシの収まりを模索している私。

壁には付加断熱として厚さ100mmの断熱材を施工して高断熱化を図ります。
付加断熱を100mm施工することが埼玉県ではあまりないため、防水の納まりや壁との納まりを入念に打合せしました。

サッシ用の気密テープを準備する私。

この気密テープは、開封後少しづつ膨張するため、サッシ搬入直前に開封し、すぐに施工します。
これをサッシの四方に貼ることにより、開口部周りの防水・気密処理が容易にできます。
私は、設計も、現場監督も、時には職人さんと一緒になって作業をします。
積極的に現場に足を運ぶ設計士って少ない中、各所の収まりも自分の目で見て確認するのが、仕事をする上でのこだわりの一つです。

壁の断熱材はこんな感じ。

見るからに暖かそうですよね。

断熱・気密性能についてお伝えするいい機会ですので、ご紹介いたします。

こちらの住宅では全熱交換換気システムを採用し、冬場は室内の空気を外に排出する際、 室内の暖まった空気から熱を回収し、室内に取り込む冷たい新鮮な空気に熱を加えてから室内に入れるようになっています。
逆に夏場は、家の中の冷たい空気を外に搬出する際に冷を回収し、外の温度の高い空気に例を加え室内に入れるようになっています。
ちなみに写真は、レンジフードの排気・給気口、全熱交換換気の排気、給気口です。
給気口の配管パイプ内での結露現象を防ぐために断熱材も巻いています。

HEAT20 G3グレードの高性能住宅でもエアコンを使う必要はあります。
夏場の猛暑・湿気対策や冬場の連日続く天気の悪い日などを考えて、階段上部に1台エアコンを設置します。
羽を下に向ければ1Fリビングに、上に向ければ2Fに風が行き渡る、ということです。
夏季には湿気を除去するために除湿運転にて使用します。
また、近年の猛暑では昼間にエアコンを使う可能性も十分に考えられます。
冬では、日射取得を考え設計していますので、晴れている日であればエアコンは必要ありません。
最近の住宅でもよく見ますが、リビングや各部屋ごとに設置するエアコンが、HEAT20 G3グレードの住宅にもなると1台で1棟まかなえてしまいます!

南面には大きな窓が2枚。

日射取得を考え、2階の部屋には大きい窓が設置されています。

今回の建設中の住宅の隣には、祖母の家があり、現状住まわれております。
園芸が趣味とのことで、お庭にある植物を撮らせていただきました。

梅雨に咲く代表の花 アジサイ

きれいですね。

そして、ミカンの木

なにやら気になるものが目に入りませんか?
オーナーさんからお話を伺うと「この場所に移設してからあまり成長が良くなくて…。なので枯れた葉っぱを除去して、切り口から水分が飛ばないようにタオルや手ぬぐいを巻いているんですよ。」とのこと。
家の敷地に緑があると心もホッとしますし、ふと感じる花の香りに癒されます。

最後はおまけで私がいつも現場に書き記しているメモ。

奥様が希望する洗面化粧台の高さは90cm。
一般的な洗面化粧台の高さは80cmなことが多く、職人さんに渡す図面に記載したとしても「80cm」という固定概念もあり見落としてしまうかもしれません。
そこで、現場作業時に足元を見ない職人さんはいないだろう…!と考えた私は、このようにメモを残すようになりました。
一緒に働く職人さんのことも考えられる設計士でありたいと意識しながら日々仕事に邁進している私でした。

日本の住宅寿命は平均で30年と先進国に比べてはるかに短いと言われています。
そんな中で、性能上建て替える必要がないほどのトップレベルの性能値である「後世に残せる家」は、30年×3世代=90年を目標に考え建てています。
親から子へ、そして子から孫へと世代を超えて住み継ぐことができる住宅です。
世代が変わっての建て替え費用を人生の豊かさのために使い、自分らしい暮らしをしていただければと思います。
後世の事を考え、毎世代がローンに追われず、豊かで自分らしい暮らしをするためのお手伝いは、水村建築設計までお任せください。