同業者の現場見学会を実施して

皆さん、こんにちは。
水村です。

記録的な暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
こまめな水分補給はもちろん、室内でも無理せずエアコンなどで温度管理を行って夏を乗り切りましょうね。

さて、今回は先日実施した同業者の現場見学会について綴りたいと思います。

現在 水村建築設計では、埼玉県上尾市にてHEAT20 G3グレードの超高性能住宅を建設しており、マテックス㈱さま経由にて県内外から20名の建築関係者さまが現場見学にいらしてくださいました。
今回の現場見学会のテーマは「圧倒的な超高性能住宅」。
参加者全員が建築関係者ということで驚きでした。

見学会では、G2グレードとG3グレード両方の設計・施工を行った私の経験からHEAT20 G2グレードとG3グレードの違いをお話しさせていただきました。

簡潔に説明すると「HEAT20 G2グレードの住宅性能では、夏場も冬場もエアコンなどの設備機器に頼らないと快適な住宅環境にはなりにくい」ということ。
実際には、HEAT20 G2グレードでは冬の最低体感温度は13℃を下回らない、G3グレードでは15℃を下回らないことが基準となっています。
※この基準は、日射取得関係なく住宅性能だけでの基準です。

また、「冬の日射取得を上手に設計すれば、無暖房でも朝起きたときに室内の温度が20℃前後もHEAT20 G3グレードなら夢ではない」こと。
HEAT20 G3グレードはHEAT20 G2グレードに比べると、住宅の保温性能は格段に向上しているため日射取得が上手に出来ていれば翌日まで室内の温度は1〜2℃しか下がりません。
これがHEAT20 G3グレードの住宅では当たり前です。

参加者の多くは、「HEAT20 G2グレードの住宅は建てた経験があったけど、HEAT20 G3グレードまでは目も向けていなかった」という方が多く、私の話で大変驚いていたのが印象に残っています。

そして、参加者の中に独学で勉強をして今年HEAT20 G2.5グレードの自邸を建てた方がいらっしゃいました。
この暑い時期はエアコン1台だと少し暑く感じるとのことで、サーキュレーターを使って空気を循環させているそう。

高性能住宅は、建てる地域や方角などによって違いも出てきます。
勉強はもちろん、しっかりとしたエビデンス(実験結果)を元に設計をしなければ思った以上に室内が暑い・寒いという事態になりかねないと改めて思いました。

このような同業者の見学会を通して、地域の工務店さまの建てる住宅がより快適になったら嬉しく思います。
また、電力に頼らないような世界基準の家が少しでも増えることを目標に、今後も同業者の見学会は実施していきたいと思っています。