オーナーさんと共に作り上げた鴻巣市の個人カフェ

鴻巣市筑波にある「音音(おとね)かふぇ」。
今から約15年前に私の父が建てた住宅の建て主さんからのご紹介で、「音音かふぇ」のオーナーY様ご夫婦に出会いました。

2018年頃、Y様から「自宅の住んでいる敷地の隣にカフェ建てたいんです」とのご相談をお受けしました。
その際に、
・Y様は息子さんを亡くされて前職を退職したこと。
・息子さんのご友人に「みんなの場所になるカフェ作るからね」とお話しされていたこと。
そんなお話を伺って、これまでは住宅を建てるのをメインでカフェ(店舗)は建てたことがありませんでしたが、Y様の想いを叶えたいと思いました。

まずは、カフェを知るために休日はカフェを巡り、資料を集める私。
勉強のために鴻巣市のイタリアンレストラン「アドマーニ」へ修行(バイト)をしたY様。
お互い学びながら、動線を考慮しながらキッチンの場所などY様と一緒に相談をしながら決定しました。

久しぶりにカフェへお邪魔してきました!

ひよこ豆のキーマカレーが絶品。

写真中央が奥様、右側が旦那様。

カフェを建てる上でのポイントは3つ。

一つ目は、あえて梁を見せる表し梁。
二つ目は、開放感を感じられるような吹き抜け空間。
三つ目は、お客様と作り手の目線が合うようなオープンカウンター。

一般的にカフェはキッチン内が見えないところが多い気がしますが、カフェ巡りをする中で開放的な空間であるべきと思い、オープンにしました。

カフェの裏手にある竹林を景観として活かすために窓を設けました。

店内には手作りのメニュー表。

小物なんかも手作りっぽく、温もりに溢れる素敵な空間です。

外にはテラス席もあります。

店名は、Y様が元々ピアノをやっていたこともあり、音楽コンサートもできるカフェにしたかったことが由来のようです。

実際、定期的にコンサートが開催されています!
また、「音音」は「おとおと=弟」とも読めること、建物左手には亡き息子さんが好きだった自転車も飾られています。

奥に見えているのは約15年前に父が建てた住宅です。

これまでに水村建築設計で建てた住宅の外壁は9割は左官仕上げ、残り1割は金属サイディング仕上げ。
これが15年経っても綺麗に外壁が保たれる秘訣の一つだと思います。(施工も工夫をしています!)

正面から。

「音音かふぇ」は、11:30~18:00営業。
水・木が定休日です。
現在は社会情勢もあり予約制となっております。
ご興味のある方はご予約の上、足を運んでみてくださいね。

音音かふぇウェブサイトはこちら